iAO 関数
この関数は、任意に設定したパラメータのAO (オーサム オシレータ) の値を計算して、その値を取得します。AOはオシレータ系のインジケータに分類されます。
AO
AO (Awesome Oscillator [オーサム オシレータ]) は、相場の勢いや強弱の状態を分析します。ビル・ウィリアムズが考案したテクニカル指標で、トレンドの強さと方向性を示すことができます。
AO値が1つ前よりも大きい時 緑色、小さい時 赤色。
MT4でチャート上にAOをプロットする時はナビゲーター中のインディケータ → 「Awesome」インジケータを使用します。
(AOの計算式)
AOの計算式は、以下のようになります。
AO = (高値+安値) ÷ 2の5期間の単純移動平均線 - (高値+安値) ÷ 2の34期間の単純移動平均線
(AOの使い方)
AOは、相場の3つの特徴が分析できます。
① 0を基準に上昇・下降の動きを表示することで、トレンドの方向性がわかります。
② 2色のバーで相場の勢いや強弱がわかります。
③ バーの高さ (棒グラフの高さ) で相場の勢いや反転のタイミングがわかります。
AOは、中央値 0を基準に上下に数値が棒グラフにて表示されます。中央値から上に伸びている数値 (プラスの数値) は市場が過熱しており、買いの勢いが強いことを意味します。中央値から下に伸びている数値 (マイナスの数値) は市場が冷却しており、売りの勢いが強いことを意味します。
データ型と構成・戻り値
double iAO(①, ②, ③);
戻り値は、任意に設定したパラメータのAOの値を計算して、その値を返します。
引数 [3]
iAO関数は 3個の引数で構成されます。
番 号 | 引数名 | データ型 | 単位 | 初期値 | 説明 |
---|---|---|---|---|---|
① | symbol | string | - | - | 計算対象の通貨ペア名。 「NULL」は選択チャートの通貨ペア名が選択されます。 |
② | timeframe | int | - | - | 時間軸。ENUM_TIMEFRAMES 列挙値から選択。 「0」は現在チャートの時間軸が選択されます。 |
③ | shift | int | - | - | AOの値を算出するバーの位置。 現在のバーから指定した時間軸のバー数だけ過去へシフトします。たとえば、現在のバーからの計算は「0」、 1つ前のバーから計算する時は「1」になります。 |
使用例
iAO関数によるAO値の計算
iAO関数を使って、現在のAO値を計算します。
コード
// iAO関数によるAO値の計算
#property strict
void OnInit() {
double AO = iAO(NULL, 0, 0);
Print("AO値:", AO);
}
コードをコンパイルして実行する方法はこちらを参考にしてください。(デモ口座でお試しください)