iBandsOnArray 関数
この関数は、配列に格納されたデータのボリンジャーバンド値を計算して、その値を取得します。ボリンジャーバンドはトレンド系・オシレータ系の両方の特性を持ったインジケータになります。
iBands関数とは異なり 、iBandsOnArray関数は、通貨ペア名、時間軸、適用価格によるデータを取得しません。価格データは事前に準備する必要があります。指標は左から右に計算されます。系列配列として (右から左へ) 配列要素にアクセスするには、ArraySetAsSeries関数を使用する必要があります。
データ型と構成・戻り値
double iBandsOnArray(①, ②, ③, ④, ⑤, ⑥, ⑦);
戻り値は、配列に格納されたデータのボリンジャーバンド値を計算して、その値を返します。
引数 [7]
iBandsOnArray関数は 7個の引数で構成されます。
番 号 | 引数名 | データ型 | 単位 | 初期値 | 説明 |
---|---|---|---|---|---|
① | array[] | double | - | - | データを含む配列。 |
② | total | int | - | - | カウントするデータの数。「0」は配列全体を意味します。 |
③ | period | int | - | - | 中心となる移動平均線の平均期間。ボリンジャーバンドを計算するバーの数を数値で設定します。 |
④ | deviation | double | - | - | 中心となる移動平均線からの標準偏差値。 |
⑤ | bands_shift | int | - | - | チャートに対するインジケーターのシフト。 |
⑥ | mode | int | - | - | インジケータライン。 iBands関数のインジケータライン識別子から選択。 |
⑦ | shift | int | - | - | ボリンジャーバンドを算出する位置。 配列データから取得した値のインデックス。インデックス値は配列の左 (0) から始まります。たとえば、左から1番目の計算は「0」、左から2番目を計算する時は「1」になります。 |
使用例
iBandsOnArray関数によるボリンジャーバンド値の算出
iBandsOnArray関数を使ってボリンジャーバンドの値を算出します。算出する期間は配列arrにある20日間分とします。
コード
// iBandsOnArray関数によるボリンジャーバンド値の算出
#property strict
void OnInit() {
int period = 20; // 期間
double arr[];
CopyClose(NULL, 0, 0, 100, arr);
ArraySetAsSeries(arr,true);
double a = iBandsOnArray(arr, 0, period, 2, 0, 0, 0); // ベースライン
double b = iBandsOnArray(arr, 0, period, 2, 0, 1, 0); // 上のライン
double c = iBandsOnArray(arr, 0, period, 2, 0, 2, 0); // 下のライン
Print(period, "期間のボリンジャーバンド 下のライン:", c);
Print(period, "期間のボリンジャーバンド ベースライン:", a);
Print(period, "期間のボリンジャーバンド 上のライン:", b);
}
コードをコンパイルして実行する方法はこちらを参考にしてください。(デモ口座でお試しください)