MT4でEAを使ってFX取引するためには 24時間パソコンを動かす必要があります。これには業者が提供する「VPS」を利用する方法と「自宅PC」を使って24時間動かす方法があります。
一般的に業者が提供するVPSが使われますが、以下では MT4を24時間動かす場合「自宅PC」と「VPS」のどちらが良いかについて、メリットとデメリットを比較します。
結論
自宅PC vs VPS メリット・デメリットを比較
比較の前提条件
①「自宅PC」はMT4専用PCを購入するとして 12,000円とします。
②「VPS」は各社の格安プランより月額費用が最低でも 2,000円かかるものとします。
自宅PC | VPS | |
---|---|---|
メ リ ッ ト |
・PCが壊れない限りコストが電気代のみ ・(例) CPUが core i5 程度でMT4が同時に約10個稼働が可能 |
・月のVPS代のみ ・電気代がかからない ・PCのバージョンアップ、セキュリティ、故障の対応は全て業者が適切にやってくれる |
デ メ リ ッ ト |
・専用PCやPCクーラーの購入が必要 ・地域によって電気代が違ってきます ・置き場所(火災対策)やバージョンアップ、セキュリティ、故障の対応など |
・毎月定額のVPS費用がかかるので長期の場合、それなりの費用になる ・上位のVPSプランの料金が高い |
上記の比較結果から、長期でのコストを最安にすることを目的として、通信障害、PCメンテナンスなど自分で対応してよい人は「自宅PC」、MT4を安定、安全に稼働させることを目的とするなら「VPS」ということになります。
コストの比較
次の表は上記の比較の前提条件から計算した 1ヶ月あたりにかかる費用です。カッコ内は費用の総額、「自宅PC」にかかる電気代は月500円として計算しています。電気代の計算はこちらを参考にしてください。
期間 | 自宅PC (円) | VPS (円) |
---|---|---|
1年 | 1,500 (18,000) | 2,000 (24,000) |
2年 | 1,000 (24,000) | 2,000 (48,000) |
3年 | 833 (30,000) | 2,000 (72,000) |
4年 | 750 (36,000) | 2,000 (96,000) |
5年 | 700 (42,000) | 2,000 (120,000) |
コストについては、1年目から「自宅PC」の方が安くなります。PCが故障するというリスクはありますが「自宅PC」は長く使えば使うほどコスパが良いことが分かります。
PCの管理
「VPS」の場合 PCを管理する必要はありませんが「自宅PC」の場合 PCのメンテナンス、停電や通信障害の対策が必要になります。
このため「自宅PC」の場合は、ある程度PCの知識が必要になります。こちらに「自宅PC」の停電と通信障害の対策方法をまとめています。そんなに難しいことではないので、これらを自分でやることに問題がなければコストが安い「自宅PC」は有りだと考えます。
まとめ
冒頭に「自宅PC」「VPS」に向いている人について書きましたが、結局コストをかけてPCの管理を業者に任せるかどうかです。
月の利益額が大きい人、僅かな確率でも停電や通信障害が起きた時に致命的になるような取引をMT4で行なっている人は「VPS」を必ず使うべきです。
また、本格的にMT4での取引をやるかどうか分からない人は「自宅PC」だとMT4専用PCを設置した場合、初期費用が大きく、設定に手間がかかるので、業者の「VPS」を使った方がよいと思います。
「自宅PC」はコストが一番かからないですが、24時間の稼働よるセキュリティ面やPCの故障などのリスクがあります。
一方、VPSは安定した稼働とセキュリティを期待できますが、月額料金が発生します。また、上位スペックのプランになると月額料金が更に高くなります。
従って選択するときは、個人のニーズ、予算、技術的なスキルによって異なります。
因みに管理人は「VPS」を使うこともありますが、多くのMT4を同時に動かす時があるので「自宅PC」を主に使っています。
「自宅PC」または「VPS」でやってみようと考える人は次の記事を参考にしてみてください。
「自宅PC」でやってみる!!
「VPS」でやってみる!!
その他
PCのメンテナンスをしたくない!
もっと安くVPSを使用したい!!
という人は一長一短はありますが、次を検討してみるとよいでしょう。
Linux OS VPS でMT4環境を構築
できるだけ費用を安くVPSを使いたいのであれば Linux OSのVPSを使いましょう。少し手間はかかりますが、Windows OSを使ったVPSの半値です。最安プランであれば、自宅PCに匹敵するくらいコストを安く抑えらえます。次の業者がMT4用のLinux OSを提供しているので検討してみるとよいでしょう。