MT4を使っていると「MT4の画面が更新されない」「注文ができない」といった急なトラブルに出会うことがあります。
このページではこれらの状態の確認と原因、対処方法について解説します。
MT4が動かない時、確認すること
MT4を起動してチャートなどの更新がないなどで動いていない時は、MT4の右下に表示されている接続状態を確認してください。
接続状態によって次のように表示されます。
起動時は、④の「回線不通!」と表示されますが、しばらくすると①~④のいずれかの状態に切り替わります。
①正常状態
②
③
④
MT4を起動しても動かない原因
各接続状態から MT4が動いていない原因は次のことが考えられます。
原因 | 接続状態 | |
1. | ログインができていない | → ② |
2. | デモ口座の場合、有効期限が切れている | → ② |
3. | MT4をバージョンアップする必要がある | → ③ |
4. | 家のネット回線が繋がっていない | → ④ |
5. | FX会社のシステムトラブルやメンテナンス | → ④ |
6. | 土日、クリスマス、年末、元旦は動かない | → ① |
各原因と対策
1.ログインができていない
ログインができていない場合は、取引口座にログインする時に「ログインID」「パスワード」「サーバー」のいずれかが間違っている可能性があります。
通常、MT4はログインする際「ログイン情報を保存」するにチェックを入れておけば、再度の「ログインID」「パスワード」「サーバー」の入力は不要です。
ですので口座開設後、初めて MT4を起動した時に動作しなかった時は、ログイン情報に間違いがある可能性が高いです。
ログイン情報の入力方法
MT4へのログインは MT4のメニューバーから「ファイル」→「取引口座にログイン」で取引口座のログイン情報を入力する画面が開きます。
口座申込をしたFX会社から発行されている「ログインID」と「パスワード」を正確に入力してください。「☑ログイン情報を保存」はチェックを入れておいてください。
「サーバー」は右端をクリックするとリストが表示されますので、そこから対応するサーバー名を選択してください。
通常、サーバーはリアル口座用とデモ口座用の 2つありますが、FX会社によっては複数のサーバーがあり、発行された「ログインID」に対応するサーバーが決まっていますので、確認のうえ選択してください。
「ログイン」ボタンを押して右下が になればログイン完了です。
2.デモ口座の場合、有効期限が切れている
デモ口座の場合、ある日突然ログインができなくなった時は、デモ口座の有効期限が切れている可能性があります。
各 FX会社におけるデモ口座の有効期限についてはこちらの表の①を参考にしてください。
デモ口座の有効期限が切れている場合は、再度デモ口座の申請をすれば使えるようになります。
各 FX会社のデモ口座の申請はこちらの表の④を参考にしてください。
3.MT4をバージョンアップする必要がある
多くの MT4ユーザーが一番多く直面する MT4が動かない時の現象です。
この場合、MT4のバージョンアップをする必要があります。
バージョンアップが必要で MT4が動かなくなることは、週の始めに MT4を起動した時に分かります。週の途中で MT4のバージョンアップが必要になり MT4が止まるということはありません。
MT4のバージョンアップは各 FX会社で定期的に行なわれており、年に数回行なわれています。
MT4のバージョンアップが必要になった時は、
- MT4のデスクトップアイコンを右クリックする。
- 「管理者として実行」を選択する。
- MT4の起動時に表示される「このアプリがデバイスに変更を加えることっを許可しますか?」の画面で「はい」を選択する。
以上で自動的に更新されます。
もし上記の方法で上手くいかない場合は、お使いの FX会社の HPから最新の MT4をダウンロードしてインストールすれば大丈夫です。
各 FX会社の最新の MT4とインストール方法は、こちらの表の⑤にありますのでダウンロードしてインストールが必要な時にお使いください。
インストール先は前回インストールしたフォルダと同じ場所を指定するようにしてください。
通常、インストール先のフォルダの場所をデフォルトのまま使っている人が多いかと思いますので、フォルダの場所を変更していない人以外はそのまま上書きインストールして大丈夫です。
なお、上書きインストールしてもそれまで使っていた EAやインジケータ、チャートデータなど失われることはありません。
インストール先を変更する、インストール先を確認したい場合は、MT4セットアップ画面の「設定」から確認できます。
インストール先を変更する場合は「インストールフォルダ:」の内容を書き換えるか「参考」ボタンを押してインストール先のフォルダを指定をしてください。
インストールする際は「□オープンMQL5.communityウェブサイト」のチェックは外しておいてよいです。☑をした場合は、MT4インストール後、MQL5のウェブサイトが自動起動されます。
4.家のネット回線が繋がっていない
家のネット回線が何らかの原因で繋がっていない場合、MT4の情報は更新されず動きません。
MT4を稼働している PC (または VPS) で Chromeブラウザ等を起動して直近のニュースや天気予報、YouTubeが視聴できるか確認してみましょう。
自宅のネットワーク環境に問題がある場合は、お使いのプロバイダーに問い合わせてください。
もし急ぎで繋ぐ必要がある場合は、スマホのテザリング機能を使って接続するとよいでしょう。
5.FX会社のシステムトラブルやメンテナンス
平日、FX市場が開いている時間で回線が繋がらなくなることはありませんが、極稀に発生することがあります。
もし頻繁に発生するようであれば、その FX会社の取引サーバーが脆弱であるという証明になり、これが原因でその他にも影響することがありますので別の FX会社に切り替えることをおすすめします。
おすすめの FX会社 (国内) はこちらにまとめていますので参考にしてください。
上記の「その他の影響」で考えられることは、スプレッドが広くなりすぎることや他の FX会社のチャートバーと比較してチャートバーの最高値、最安値が大きく異なってくることがあります。この場合、強制ロスカットに注意しなければなりません。
土日など市場が閉まっている時間は、時間帯によってはメンテナンス中で回線が繋がらなくなっていることは普通にあります。これについては問題にしなくてよいでしょう。
6.土日、クリスマス、年末、元旦は動かない
接続が正常な状態ですが、FXの取引時間外なので当然動きません。ですので、チャートも更新されません。
FXの取引時間についてはこちらを参考にしてください。
また、実際の FXの取引時間とは違い、各 FX会社での取引開始時刻、終了時刻は違いますのでご注意ください。こちらの各 FX会社の基本情報から取引時刻が確認できます。
この時、土日の間に指値注文をセットする人もいますが、MT4は市場が閉まっている時は指値注文などの予約注文も一切できません。
MT4以外の FX会社独自のプラットフォームでは、土日の予約注文ができたりしますが、MT4では市場が動いている時しか動作しませんので、ご注意ください。
まとめ
MT4を 1年以上使っていると、ある日突然、MT4が動かないということが必ずあります。
そんな時の対処方法は難しくはありませんので、落ち着いて状態を確認して対応していただければと思います。
本内容が参考になれば幸いです。